広島、4時間44分の熱戦を引き分け 緒方監督「負けなかったことは大きい」
先発・大瀬良が7回2死までノーノーの快投も…
■広島 2-2 巨人(11日・マツダスタジアム)
11日にマツダスタジアムで行われた広島対巨人戦は、延長12回、決着がつかず2-2で引き分けた。
先発の大瀬良大地が7回2死まで巨人打線をノーヒットに抑える快投を見せたが、岡本和真の二塁打で記録が途切れた後、8回に2本の二塁打で1失点して降板した。1点リードで迎えた9回は、クローザーの中崎翔太が登板したが、2死から陽岱鋼にソロ本塁打を浴びて同点。延長戦でも決着がつかず、4時間44分の激戦は引き分けに終わった。緒方監督は「勝ちきれなかったのは悔しいが、負けなかったことは大きい」と落胆した様子はなかった。
13勝目を目前で逃した大瀬良は「(ノーヒットノーランは)全く考えていなかった。イソ(磯村)がうまくリードしてくれてしっかり抑えられたが、最後に投げきることができなかったことは反省点」と、8回途中での降板を悔やんだ。それでも緒方監督は「状態はあまり良さそうではなかったけど、尻上がりでノーヒットを続けた。いいピッチングをしてくれた」と、8回途中1失点のエースを讃えた。
勝利目前の土壇場で中崎が打たれたが、延長戦では今村猛、一岡竜司、アドゥワ誠が巨人に得点を許さなかった。指揮官が「最後までしっかり粘ってくれた」と言うリリーフ陣の踏ん張りで、昨年8月から続くマツダスタジアムでの巨人戦の不敗神話を守った。
阪神が勝利し、この日もマジック点灯はならなかったが、2位とのゲーム差は変わらず、勝ちに等しい引き分けとなった。緒方監督は「連戦が続いて厳しい中でみんな頑張ってくれている」と選手を労い、「6連戦の最後の明日も、またしっかり戦うだけ」と、その姿勢は変わることがなかった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)