大谷翔平、DL後初ブルペンに好感触「まずはいい形で今日一日を終われた」
傾斜がついたマウンドからの投球強度は「7割くらい」
エンゼルス大谷翔平投手が11日(日本時間12日)、本拠地アスレチックス戦の前に、右肘靱帯を損傷してから初めてブルペンでの投球練習を行った。速球を19球、カーブを2球、スライダーを2球で合計23球を投げた右腕は、試合後「まずはいい形で今日一日を終われたかと思う」と手応えを明かした。
6月7日(同8日)に右肘内側側副靱帯の損傷と診断され、多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、患部の回復に努めた。打者として戦列復帰を果たしたが、投球練習再開の許可が下りたのは7月下旬のこと。そして、この日ようやくブルペンで傾斜のついたマウンドからボールを投げた。
「7割くらい」の強度で投げたという大谷は、ブルペンに向かう前は「全体的に確かめながら、とりあえず真っ直ぐを投げてみて、良かったら変化球を投げたいと思っていた」と話す。実際に傾斜のついたマウンドから投げてみると、「投げ方もそうですし、ボールの感覚とか、もちろん季節が変わっているので、感覚も多少ずれている部分は感じる。そこら辺も含めて、もう1回イチからやっていきたいと思います」と、ここからじっくり積み上げていくとした。
今後のステップについては球団と「ある程度は話はしている」が、「今日やってみて、明日前進しているか、また後退しているか、そこによっても多少変わってくる。1日1日の判断になってくるのかなと思います」と、状態を見極めながら着実に歩を進めていく。
3試合ぶりにスタメン出場したこの日は、9回先頭の第4打席にセンター前ヒットを放ち、「いいところに飛んでくれて、落ちてくれたのかなと思う」と振り返った。3打席目まではベテラン右腕ジャクソンに封じ込められ、「2打席目も3打席目もちょっと打ち損じているところがあるので、明日はしっかり修正して打席を迎えたいなと思います」と反省。12日(同13日)以降の活躍を誓った。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)