桑田パイレーツがクロマティ軍を撃破! 軟式野球のブロック代表権を初獲得

桑田氏「あきらめずに選手みんなが頑張ってくれたおかげ」

 桑田パイレーツは6回、四球を足掛かりに下位打線の連続二塁打をはじめ、桑田氏が左翼線へランニング本塁打を放つなどして4点を追加。大会規定により90分を経過していたことで、6回無死ながら試合終了となった。

 桑田氏は「厳しい試合だったが、あきらめずに選手みんなが頑張ってくれたおかげ」と関東地区代表決定戦出場を喜び、全国大会までの長い道のりについては「全員が力を1つにしてチームとして頑張りたい。全力でやるだけです」と話した。

 敗れはしたが、大きな見せ場を作って球場を沸かせたクロマティ氏は「ナイスゲームだったね。負けたけど楽しかった。とにかく楽しかった」と顔をほころばせた。

 大会前、この決勝カードを想像したか質問されると、桑田氏は「いやあ、全然考えてもみなかった」と答え、クロマティ氏は「ファンの皆さんはこのゲームを望んでいたと思う」と、旧友と戦った決戦が誇らしげだった。

 桑田氏は自ら会長を務めるボーイズリーグ、麻生ジャイアンツや東京大学硬式野球部コーチ時代の教え子らでチームを結成。クロマティ氏は自分の下でプレーしたい選手を公募し、45人の中からトライアウト(入団テスト)に合格した23人でゼビオ選抜の指揮官として大会に初参戦した。

 2人は1986年から5シーズンを巨人でともに戦い、桑田氏は87年に沢村賞と最優秀防御率のタイトルを獲得。クロマティ氏は89年に打率.378で首位打者とMVPに輝いた。

(河野正 / Tadashi Kawano)

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