大谷翔平、シフトの逆突く左前打で2打点記録 解説も感心「またしても逆方向」
第5打席に1点差に詰め寄る貴重な一打
エンゼルス大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、本拠地でのアスレチックス戦に「3番・DH」でスタメン出場し、第5打席に左翼へ2点タイムリーヒットを放った。メジャー132勝のエンゼルスOBは「またしても逆方向!」と“流し打ち”を高く評価。大谷の今季34打点目でエンゼルスは1点差に迫ったが、7-8で敗れた。
最後に見せ場を作った。5-8と3点を追う8回。2死二、三塁で打席に立った大谷は、剛腕ファミリアが投じた初球89.4マイル(約144キロ)スライダーを左翼へ弾き返した。左翼手の手前に落ちた打球は走者2人を返すタイムリーとなり、終盤で1点差まで追い上げた。
地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況は、5打席目で出た貴重な適時打に「2人の走者が帰ってきた! 1点差のゲームだ! ショウヘイ・オオタニが今季33打点目と34打点目を記録しました」とよどみなく伝えた。
するとエンゼルスOBで解説を務めるマイク・グビザー元投手は「ショウヘイ・オオタニがまたしても、グラウンドで大きく空く、逆方向のスペースを狙いました! エンゼルスとオークランド戦ではお馴染みの接戦になりました」と熱く語った。大谷が打席に立つと守備シフトが敷かれ、野手はライト寄りに守るため、レフトには大きくスペースが空く。その間隙を狙って飛ばすバッティング技術の高さは現地でも評価されている。
「スライダーでしたが、しっかりと待ちました。インサイドアウトの打撃で左中間に2点タイムリーです。今季34打点です」
グビザー氏は最後の反撃となった大谷の打撃に唸る様子だった。