侍U-15代表が3連覇狙うキューバに黒星 清水監督「少し対応しきれなかった」
日本からの応援団がカレーを提供
この日は試合前、日本から応援に駆けつけている選手の家族らが首都パナマシティで買い込んだ米を炊き、カレーを提供。6日のパナマ入り後、パンやパサパサの米が主食となる慣れないホテルでの食事が続いていた選手たちは大喜びで平らげ、試合に備えていた。だが、そんな「勝負飯」も結果には結びつかなかった。
この1敗はただの1敗ではない。今大会はオープニングラウンドA、B各組上位3チームがスーパーラウンドに進出し、オープニングラウンドとは別組の3チームと対戦するが、この3試合の結果だけでなく、オープニングラウンドで同組だった他の2つのスーパーラウンド進出国との対戦結果も含む計5試合の勝敗で、決勝に進出できる2チームが決まる。3連勝のキューバのスーパーラウンド進出はほぼ確定しており、日本は2勝1敗同士の対決となる13日(同14日)のドミニカ共和国戦に敗れると、キューバとドミニカ共和国がスーパーラウンドに進出した場合、日本はオープニングラウンドを突破してもスーパーラウンドでは0勝2敗からのスタート。A組3チームに3連勝しても、決勝進出は厳しくなる可能性が高い。それだけに、大会初優勝を狙うためには、明日13日のドミニカ共和国戦は絶対に落とせない一戦だ。
清水隆行監督は「スピード、パワーに加え、小技のあるキューバに対し、少し対応し切れなかった」と、悔しい表情。7点差を追い上げ、一時は同点に追いついた打線については「本当に劣勢の中で全員がよくつないでああいう形に持っていき、プレッシャーを掛けるところまではいけた」と評価し、「まだ次チャンスはあるので、この差を埋めて、越えられるようにやっていきたい」と、今後の戦いでの必勝を誓った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)