U12アジア選手権開幕 日本は初戦チャイニーズ・タイペイに悔しい逆転負け

敗戦も下を向かず、栗山主将「明日からしっかり日本代表の力を出し切りたい」

「せっかく相手がミスで点をくれたのに、こちらもミスで点を与えてしまったのはもったいなかった」と仁志監督。慣れないナイターの影響か、フライの捕球で余裕がなかったり、ミスが起こったりしたが、一方でポジショニングで安打を防いだり、随所に好プレーも出た。2回には、本塁打を浴びた直後に中堅手の専徒が前に駆け込んでダイビングキャッチするなど、会場を沸かせた。投げては、3番手で3回途中から登板した巴田瑠碧が走者を背負いながらも踏ん張りを見せて無失点と好投。仁志監督は、敗戦の中に収穫も多くあったと振り返る。

「外野の子は難しかったかもしれないですね。でも、専徒なんかはいいプレーをしたし、レフトの足立は練習でもあまりやらせてない元々は内野の子。試合の中での理解度とか、すごく高い子です。相手が台湾なので、外野が重要だと思った。内野はある程度打ち取った打球であればうまくできるかなという子を守備位置につけていた。それでもミスが出たのはしょうがないですね、小学生だからね」

 体格の大きなチャイニーズ・タイペイを前に屈したが、下を向いている暇はない。14日はインドネシアと対戦する。「計算上、スーパーラウンドまでに1敗はできるんですよね。スーパーラウンドで勝たないといけないけど、これから全勝すればまだ決勝に行く望みは残っているので」と指揮官。栗山大成主将は「今日は負けたけどそのことは忘れて、明日からしっかり日本代表の力を出し切って勝ち上がっていきたいです」とキッパリ。この日の1敗を糧に、小さな侍戦士たちは連覇に向かう。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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