侍U-15を牽引する逸材左腕 元プロも打ち取った投球で2勝目「楽しみだった」
ドミニカ共和国戦で打者9人から6奪三振
パナマで開催されている野球の15歳以下の世界一を決める「第4回WBSC U-15ワールドカップ」は開催4日目の13日(日本時間14日)、オープニングラウンド第4戦が行われ、B組の日本はドミニカ共和国を13ー7で下し、3勝1敗としてスーパーラウンド進出を決めた。
日本の清水隆行監督は、前日12日のオーストラリア戦で20安打、20得点、3本塁打と打線が大爆発したドミニカ共和国に対し、鈴木唯斗投手(SASUKE名古屋ヤング)、本田峻也投手(小松香川リトルシニア)、金井慎之介投手(東京城南ボーイズ)の3人の左腕をぶつける継投策をとった。先発・鈴木は3回2/3を7失点と苦しんだが、2点差に迫られて迎えた4回2死一、二塁の場面で本田が相手4番打者を遊ゴロに打ち取りピンチを凌ぐと、5回以降は3番手・金井が7回までパーフェクトピッチング。打者9人のうち6人から三振を奪う好投で、ドミニカ共和国の反撃を許さなかった。
2勝目をつかんだ金井は「ドミニカ相手に投げるのは楽しみだった。強打者ばかりが揃っているので、1人でも多く抑えてやろうという気持ちだった。いつでもいけるように初回から肩を作っていたので、余裕を持って投げることができた」と笑顔。縦に大きく割れる変化球で相手打者のタイミングをはずし、「今日は自分のピッチングができた」と声を弾ませた。
小学校時代にはDeNAジュニアに選ばれており、今春に行われたテレビ番組の企画では元巨人・DeNAの仁志敏久を打ち取ったこともある左の逸材。2回2/3を2安打無失点に抑え、白星を手にした初戦のオーストラリア戦に続き、清水ジャパンの左のリリーフとして結果を残した金井は、決勝進出を目指す16日からのスーパーラウンド3試合でもさらなる活躍が期待される。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)