イチローの「51」は「次の永久欠番」も…「彼は実際にはまだ引退してない」
MLB公式が各球団の現役選手から選出「彼はまだ引退してない。覚えておく必要ある」
マリナーズのイチロー外野手は4月に球団の会長付特別補佐に就任し、今季はもう試合に出場しないことが決まっている。ただ、立場は依然として現役。来季以降の復帰を目指して変わらずトレーニングを続けており、米メディアからは、各球団で次に永久欠番になる可能性がもっとも高い現役選手の背番号として、トレードマークの「51」が選ばれている。
特集記事を掲載したのはMLB公式サイト。「各チームの中で次に永久欠番になる可能性が高い背番号」とのタイトルで記事を掲載した。対象は現役選手。カージナルスの「5」でアルバート・プホルス内野手(現エンゼルス)、レンジャーズの「29」でエイドリアン・ベルトレ内野手、タイガースの「24」でミゲル・カブレラ内野手、レッズの「19」でジョーイ・ボット内野手とベテランの名前が並び、ドジャースの「22」でクレイトン・カーショー投手、エンゼルスの「27」でマイク・トラウト外野手と、30歳になる前に圧倒的な実績を残した選手も。また、ヤンキースの「99」でアーロン・ジャッジ外野手、カブスの「17」でクリス・ブライアント内野手と、まだキャリア初期の若手も選ばれた。
そんな中、マリナーズではイチロー・スズキの「51」が選出。記事では「彼は実際にはまだ引退していない。それを覚えておく必要がある」と“注釈”を加えている。
イチローは2001年にマリナーズでメジャーデビュー。1年目で首位打者と盗塁王に輝き、史上2人目の新人王&MVPのダブル受賞という偉業を達成。デビューから10年連続200安打&ゴールドグラブ受賞と圧巻の成績を残し、2004年にはシーズン262安打というメジャー記録を打ち立てた。イチローの前に「51」を背負い、すでに米国野球殿堂入りを果たしている左腕ランディ・ジョンソンとの連名で永久欠番になることは確実と見られている。
一番の問題は、イチローの現役引退がいつになるか分からないことだろうか。当然、ユニホームを脱がなければ、永久欠番にすることはできない。マリナーズの「51」を今後、他の選手が背負う可能性は限りなくゼロに近いが、永久欠番になるまではもう少し時間がかかるかもしれない。
(Full-Count編集部)