「笑うしかない」―35発強打者が野手のカーブにバット飛ばして空振り三振!?
リーグ最強打者の呼び声高いイ軍ラミレスがまさかの事態に…
今季すでに35本塁打と大活躍のインディアンス主砲ホセ・ラミレス。打撃.301、87打点の成績で、レッドソックスのJ.D.マルティネスと打撃主要部門を争っている。向かうところ敵なし、の印象すら受けるラミレスを打ち取るのは、投手にとって至難の業。だが、13日(日本時間14日)の敵地レッズ戦、9回2死から3球三振に斬られてしまった。なんと三振斬りにした投手とは、大差で緊急登板した野手だった。
10-3とインディアンスが7点リードで迎えた9回。レッズがマウンドに送り込んだのは、6回から右翼で途中出場したブランドン・ディクソンだった。これがメジャー初登板となったディクソンは、先頭リンドーアを三塁フライ、続くブラントリーを左飛に仕留め、わずか7球で2死を奪った。そして、迎えたラミレスを相手に、初球、2球目とカーブで連続見逃しストライク。早々と追い込むと、3球目66.9マイル(約108キロ)カーブで勢い余ってバットをすっ飛ばす空振り三振に斬って取った。
レッズの本拠地シンシナティで試合を中継していた「FOXスポーツ・オハイオ」の実況アナは、「信じられますか? あれはカーブでした! ブランドン・ディクソンがやりました! 見てください! ア・リーグで一番の選手をアウトにしました!」と興奮気味でまくし立てた。
インディアンスの本拠地クリーブランドで試合を中継する「スポーツタイム・オハイオ」では、実況アナが「ラミレスがバットをなくしてしまいました!」と伝えると、解説を務めるインディアンスOBリック・マニング氏は「笑うしかないですね」と続けるしかなかった。
思わぬ形でレッズは二刀流選手を発掘したのかもしれない。