カノが出場停止処分から復帰 メジャー2038試合目で初めて一塁で出場へ
二塁の名手が一塁でスタメン出場、マイナーでは三塁でもプレー
メジャー機構の薬物規定違反により、80試合の出場停止処分を科されたマリナーズのロビンソン・カノ内野手が、14日(日本時間15日)の敵地アスレチックス戦で復帰する。復帰戦はメジャーのキャリア2038試合目で初となる一塁でスタメンに名を連ねた。
カノは二塁手として球宴8度出場、ゴールドグラブ賞2度を誇る名手。しかし、出場停止処分後は中堅にコンバートされていたゴードンが二塁に戻り、チームも好調を維持している。また、カノは今季のプレーオフに出場できないことから、復帰後は内野の“便利屋“として起用することをサービス監督が明言していた。二塁ゴードン、一塁ヒーリー、三塁シーガー、DHクルーズらに適度な休みを与えていく方針だ。
ヤンキース、マリナーズで2037試合の出場経験があるカノ。二塁での出場が1979試合で、その他のポジションは遊撃を試合途中から1度だけ守ったことがあるのみ。あとはDHや代打での出場で、一塁は当然、初めてとなる。
MLB公式サイトは、マイナーで調整を行っていたカノの成績について、「一塁手として2試合、二塁手として1試合、三塁手として1試合、DHとして1試合、合計5試合(3Aの)タコマと1Aでプレーした。18打数7安打、打率.389を記録し、二塁打1本、本塁打2本、6打点であった」と伝えている。守備面ではしっかりと準備を進めてきたようで、打撃ではさすがという成績を残している。
現在、首位アストロズと4.5ゲーム差のア・リーグ西地区3位で、ワイルドカードでは圏内のアスレチックスまで2.5ゲーム差の3位につけているマリナーズ。“便利屋”で戻ってくるカノの存在が追い風になるだろうか。
(Full-Count編集部)