試合を動かした玉城の三塁打 元高校球児と元バスケ選手の父母がサポート

「ずっと夢だった」侍ジャパン入り、堂々の体格から豪快な一発

 4回には4番・森山竜之輔がレフトに2ランを放った。「侍ジャパンでの目標が、チームに貢献をして、ホームラン6本くらいを打つことでした」と森山。1試合1本計算で目標を立て、ようやく1本が飛び出した。初戦で5番を打ち、2戦目から4番。「バットの芯が細くなって、あまり慣れなかったんですよ。それがちょっと慣れてきて、ちゃんと打てたのかなと思います」と分析。ボールを捉えられるようになり、168センチ、78キロと堂々の体格から豪快な一発につなげた。

 チームの練習がない時は浦和学院高出身の父・秀基さんから野球を教わる。「バッティングセンターに行って教えてもらったりします」。この日はインターネット中継がなく、試合中に写真撮影をしている母・琴江さんは動画撮影に切り替えた。日本にいる秀基さんにホームランを打った動画をラインで送信すると、〈やっとリラックスして打てているね〉と返信があったと喜んだ。

「ずっと夢だった」という侍ジャパンに入り、クリーンアップを任されている。セミファイナルに向け、「ホームランも打ちたいんですけど、まずはチームに貢献できるように、次の打者に回していって勝ちたいです」と森山。2大会連続のアジア王者に向けてフルスイングする。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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