「一振り稼業」にかける男たち 勝負強さが光るのは? 両リーグ代打成績ランク
セの代打男は阪神・原口、驚異的な代打率5割超
○セ・リーグ(安打数順)
1原口文仁(神)18安打 35打0本 率.514
2阿部慎之助(巨)10安打 35打0本 率.286
2藤井淳志(中)10安打 50打0本 率.200
4伊藤隼太(神)9安打 35打0本 率.257
5畠山和洋(ヤ)8安打 25打2本 率.320
5大城卓三(巨)8安打 28打0本 率.286
5佐野恵太(De)8安打 31打2本 率.258
8上田剛史(ヤ)7安打 24打0本 率.292
8乙坂智(De)7安打 25打0本 率.280
8中川大志(De)7安打 33打1本 率.212
8亀澤恭平(中)7安打 45打0本 率.156
セ・リーグの方がDHがない分、代打起用数が多い。
今季、圧倒的な勝負強さを見せているのが、阪神の原口。代打率5割以上は驚異的だ。しかし、原口も「代打の切り札」に甘んじる気はないだろう。捕手としては梅野に後れを取ったが、他のポジションでのフル出場を期しているはずだ。
巨人の阿部慎之助も代打で10安打。かつてヤクルトの大打者・若松勉は、晩年に代打で起用され、たびたび殊勲打を打って他球団の投手に恐れられたが、阿部も同じような位置にいる。
阪神の伊藤は、昨年も代打で17安打。勝負強さが光っている。巨人の大城、DeNAの佐野は今年売り出し中の若手。「代打の切り札」は今年限りにしたいと思っているだろう。
代打は、一振りで試合を変える力があるが、その割に評価されにくい役割でもある。シーズン終盤にかけて、代打者の活躍にも注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)