侍U-12がセミファイナル韓国戦に向け闘志 仁志監督「力は日本と同じくらい」
15日の夜は仁志監督の計らいで焼肉で“決起集会”
仁志監督は「ルールを知っていることによって、やるべき技術も理解できてくる」とも話す。この日、選手たちに「二塁ベースの置き方、知ってる?」と尋ねたが、誰もわからなかったという。二塁ベースは一、二塁間のラインと二、三塁間のラインの交差点がベースの真ん中にくるように配置する。一塁ベースの奥と二塁ベースの奥では7.5インチ(19.049センチ)の差がある。
「(一塁と三塁から)ラインを引いたらセカンドベースは真ん中にあるんですよ。それを良くわかっていなかったんですよね。一塁のリードはファーストベースの後ろからまっすぐに走ることで、やっとセカンドベースにまっすぐになるんだよ、と。ルールがわかっていると、当然、そうなりますよね」
侍戦士たちは興味津々で仁志監督の教えに耳を傾けた。足立然が「監督がわかりやすく教えてくれました」と言えば、栗山大成は「走塁で足りないところがあったり、できていないところがあったりしたけど、そういうのがわかって良かったで」と感謝の言葉を並べた。
リフレッシュを終えて、セミファイナルに挑む。日の丸を背負っているとはいえ、まだ小学6年生の少年たち。ホテルの食事が続いていたため、予選ラウンドが終わった15日の夕食は仁志監督の計らいでスタッフ、選手全員で焼肉を頬張った。
国際大会では急な予定変更などがつきものだが、韓国戦は現地時間18時30分のプレーボール予定が17時に変更に。それでも、やることは変わらない。仁志監督は「韓国の力は日本と同じくらい。ただ、体の力が強いので、当たったら飛ぶし、野球の形が良くできているので失敗が少ない。点を取られないようにしていかないと」と守りをポイントに挙げた。キャプテンの栗山は「体が大きい韓国なんですけど、しっかりと集中して、明日も勝てるように頑張りたいです」と気合十分。日に日に強めた絆で2大会連続の優勝に突き進む。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)