侍U-15の1番・花田が台湾の139キロ左腕を攻略! 「気持ちで持っていった」

台湾戦で活躍した侍ジャパンU-15代表・花田旭【写真:Getty Images】
台湾戦で活躍した侍ジャパンU-15代表・花田旭【写真:Getty Images】

最速139キロを計測した左腕リンからチーム唯一の2安打

 パナマで開催されている野球の15歳以下の世界一を決める「第4回WBSC U-15ワールドカップ」のスーパーラウンドが16日(日本時間17日)行われ、日本は台湾に5-2で逆転勝ちを収めた。

 1番中堅の花田旭外野手(西淀ボーイズ)が3安打2打点の活躍。チームが相手左腕のリン・ユーミン投手を打ちあぐねる中、花田はリンからチーム唯一の2安打。大会規定で投手が1試合で投げられるのは95球までとなっており、5回まででリンを交代させる影の立役者となった。

 花田は初回こそ空振り三振に倒れたが、3回は2死二塁のチャンスで右前適時打。5回にも2死一塁から右前打を放ちチャンスを広げた。トップバッターとしての役割を果たし「だんだん相手投手に慣れてきて、打ててよかった。当たりはあまり良くなかったが、気持ちで持っていった」と振り返った。

 清水隆行監督も「直球は打席では球速以上に速く感じたと思うし、バランスのとれた手強い相手だった」と、相手左腕を称えた。リンはオープニングラウンドでも4試合に登板し、計5イニングで10三振を奪っており、この日も直球の最速は139キロをマーク。それでもリンが5回で降板したことで、日本ベンチは「これはいけると思った」(齋藤広空内野手)と、雰囲気が変わったという。

 花田はリンが降板した後の6回にもダメ押しの5点目となる右前適時打。「センターから右を狙っていた。狙い通りだった。この1点はすごく大事だと思ったので、打ててよかった」と、笑みを浮かべた。今大会ここまで22打数11安打。好調の原因は「できるだけ球種を絞って打席に立ち、直球にしっかり合わせていっていること」だといい「1番の仕事を果たして、優勝を目指して頑張りたい」と、声を弾ませた。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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