甲子園のマウンドも経験した侍U-15・樋上が5回途中2失点力投! 「もう負けられない」
中学硬式タイガースカップで甲子園のマウンドに立った樋上
パナマで開催されている野球の15歳以下の世界一を決める「第4回WBSC U-15ワールドカップ」のスーパーラウンドが16日(日本時間17日)に行われ、日本は台湾に5-2で逆転勝ちを収めた。
11日オランダ戦以来、中4日での登板となった先発・樋上颯太投手(湖南ボーイズ)が4回2/3、2失点の粘投。初回は連打と犠飛で先制点を許し、同点に追いついた直後の4回にも先頭打者に長打を浴び、再び勝ち越しを許したが、ともに1点にとどめ、大量点は与えず。粘り強い投球をしたことが、結果的に日本の逆転勝利を呼び込んだ。
中学生硬式野球の関西No.1を決めるタイガースカップで甲子園の大舞台も経験している右腕は、メジャーの球場のようなダビのメーン会場でも物怖じせず。「もう負けられない戦いだったので、絶対に勝とうと思っていた。立ち上がりはいつも悪く、先制点を与えてしまったが、連打にならないように低めにボールを集めることだけを意識して投げた。勝てたのでよかった」と、胸をなでおろした。
清水隆行監督も「粘り強く投げてくれた。少しバックが足を引っ張ってしまったシーンもあったが、皆でよくカバーし合いながら頑張ってくれた」と、粘投を労った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)