3戦475球の金足農・吉田の登板は? 大阪桐蔭は浦学と激突 …第14日みどころ

ベスト8が出揃い、明日は準々決勝が行われる
ベスト8が出揃い、明日は準々決勝が行われる

下関国際は初のベスト4進出へ日大三に挑戦

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会は18日、いよいよ準々決勝を迎える。史上初2回目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)は、第1試合で浦和学院(南埼玉)の挑戦を受ける。劇的な逆転劇で勝ち上がった剛腕・吉田擁する金足農(秋田)は、強打を誇る近江(滋賀)と第4試合で対戦する。8校の中で唯一準決勝以上に進出したことがない下関国際(山口)は、日大三(西東京)に挑戦する。準決勝進出チームは再抽選を行い、決勝までの組み合わせが確定する。レジェンド始球式は、高松一で春夏含めて3回甲子園に出場、「怪童」と呼ばれ、プロでも西鉄で本塁打王5回、首位打者2回、打点王3回を獲得して引退後も名コーチとうたわれた中西太氏がつとめる。

〇大阪桐蔭(北大阪)-浦和学院(南埼玉)8時

 大阪桐蔭は春夏連覇に向けここまで盤石な試合運びを見せ隙はない。3回戦の高岡商では登板のなかったプロ注目の根尾がマウンドに上がるか注目。浦和学院は、3回戦で完封勝利を挙げ、初戦の2回戦から通算15イニング無失点の渡辺が大阪桐蔭打線の前に立ちはだかる。1番・中前。2番・矢野が好調なだけに、この2人でチャンスメークして主砲の3番・蛭間に回したい。

〇済美(愛媛)-報徳学園(東兵庫)10時30分

 報徳学園は、3回戦でプロ注目の1番・小園が3三振と結果を出せなかったが、5番・糸井、6番・堀尾が打点を挙げた。適時打が出なくても、内野ゴロや犠飛など、走者を着実に返す打撃で結果を出している。済美は2回戦で本塁打を放った9番・政吉と1番・矢野に加え、3回戦では2番・中井、3番・芦谷が打点を挙げており、下位打線でチャンスメークして上位に回し得点するパターンが多い。報徳学園は序盤に先制点を取りペースを握りたい。

〇日大三(西東京)-下関国際(山口)13時

 下関国際・鶴田は、走者を背負っても決定打を許さない粘りが身上。日大三は鶴田の多彩な変化球を見極め、狙い球を絞ったバッティングが必要となる。特にスライダー、スプリットといった縦の変化球への対応が、打ち崩すための鍵となりそうだ。3試合いずれも違う投手が先発している。順番からいけば、1回戦で先発した中村の出番が有力か。下関国際としては、安打だけでなく四死球や機動力などもからめ、日大三を消耗させて自分たちのペースに引きずり込みたいところ。

〇金足農(秋田)-近江(滋賀)15時30分

 3戦計41奪三振の金足農・吉田にとっては連投の疲労が最大の敵。3試合計475球は、済美・山口の414球、下関国際・鶴田の390球を大きく上回り準々決勝進出校の投手では最多。必要に応じてギアを切り替えており、終盤になるほど球速が上がるタイプだが、どれだけ近江打線を封じられるか。近江の4番・北村はここまでの3試合いずれも適時打を放っており13打数8安打、打率.615、2本塁打、11打点と絶好調。吉田VS北村の勝負が、この試合の最大のポイントになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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