大きく様変わりした救援事情 補強に成功したチーム、苦戦するチーム【セ編】
又吉、田嶋が大不振の中日、新守護神・石山に信頼感があるヤクルト
〇中日
・2018年
田島慎二 29試0勝4敗15S1H 28回1/3 率6.04
鈴木博志 50試4勝5敗4S12H 46回2/3 率3.86
岩瀬仁紀 35試1勝0敗1S9H 27回1/3 率3.95
祖父江大輔 36試1勝1敗0S10H 36回 率3.00
又吉克樹 35試2勝4敗0S9H 35回 率6.17
佐藤優 22試0勝1敗0S8H 25回 率2.52
岡田俊哉 19試0勝0敗0S4H 13回1/3 率8.10
福谷浩司 16試0勝1敗0S2H 15回2/3 率2.87
・2017年
田島慎二 53試2勝5敗26S6H 52回2/3 率2.73
岩瀬仁紀 49試3勝6敗2S26H 35回2/3 率4.29
祖父江大輔 23試1勝1敗1S6H 27回 率2.67
又吉克樹 37試5勝1敗0S16H 95回2/3 率2.07
三ツ間卓也 30試2勝1敗0S11H 24回1/3 率2.59
伊藤準規 34試0勝1敗0S9H 43回 率2.09
小川龍也 17試0勝0敗0S3H 11回1/3 率2.38
岡田俊哉 9試0勝2敗0S2H 7回 率5.14
佐藤優 13試2勝0敗0S2H 13回1/3 率5.40
谷元圭介 6試0勝0敗0S2H 5回1/3 率3.38
福谷浩司 20試1勝0敗0S2H 21回 率4.71
昨年途中に日本ハムから谷元が加入。期待されたが今季は1ホールド止まりだった。昨年、救援と先発で大車輪の活躍だった又吉も今季は大不振。田島も15セーブしているが防御率は6点台だ。
今は「使える投手を使っていく」状態が続いている。現役最年長選手の岩瀬仁紀も1セーブ、9ホールドを挙げている。16日には浅尾拓也が319日ぶりに1軍のマウンドに上がったが、やりくりでペナントレースを戦う状態が続く。
〇ヤクルト
・2018年
石山泰稚 46試3勝1敗20S6H 48回1/3 率1.86
カラシティー 24試6勝0敗3S1H 59回 率3.97
近藤一樹 52試3勝3敗1S25H 54回2/3 率3.46
中尾輝 46試7勝3敗0S11H 45回1/3 率3.38
中澤雅人 28試0勝0敗0S8H 22回 率6.95
秋吉亮 24試1勝2敗0S6H 25回2/3 率5.26
風張蓮 44試2勝3敗0S3H 46回 率4.70
大下佑馬 11試1勝1敗0S2H 16回2/3 率4.32
・2017年
秋吉亮 29試4勝3敗10S5H 29回 率3.10
ルーキ 49試3勝5敗3S19H 47回1/3 率3.04
近藤一樹 38試1勝2敗1S11H 39回 率5.08
石山泰稚 50試3勝6敗0S20H 49回2/3 率3.62
松岡健一 23試0勝0敗0S5H 22回2/3 率3.18
ギルメット 24試0勝1敗0S2H 31回 率4.35
星知弥 22試4勝5敗0S2H 98回2/3 率4.47
ヤクルトは2015年守護神バーネットがメジャー移籍後、クローザーを固定できなかったが、石山泰稚が久々に信頼の置ける投球をしている。秋吉亮の不振は気がかりだが、近藤一、中尾らの成長もあって、石山につなぐ方程式が生まれつつある。
セ・リーグ6球団の中で絶対的な「勝利の方程式」ができているチームはない。これが今年の混セの一因だと推測できる。
(広尾晃 / Koh Hiroo)