侍U15、3位決定戦で台湾に敗れメダル逃す 清水監督「経験は必ず財産になる」

台湾に敗れたU-15日本代表【写真:Getty Images】
台湾に敗れたU-15日本代表【写真:Getty Images】

球数制限により9人中5人の投手が登板できず

 パナマで開催されている野球の15歳以下の世界大会「第4回WBSC U-15ワールドカップ」の3位決定戦が19日(日本時間20日)行われ、日本は台湾に3-6で敗れ、4位に終わった。スーパーラウンドで5-2で勝利した相手にこの日は苦戦。相手先発右腕リー・ハオユーを終盤まで攻略できなかった。

 準優勝だった2年前の前回大会に続くメダル獲得はならなかった。試合後のロッカールーム。世界一を目指して戦ってきた選手たちは4位という結果に、目を真っ赤に晴らして悔し涙を拭った。清水隆行監督は「選手たちは慣れない連戦という厳しい環境の中で、本当に立派に堂々と戦ってくれた。当初目標としていた(優勝という)ものとは違った形になり、残念ではあるが、この経験は必ず財産になる。次のステージで生かしてほしい」と、10日間を必死に戦った選手たちを称えた。

 大会規定の球数制限により13人中3人の台湾に対し、日本は9人中5人の投手がこの日登板できないという苦しい台所事情もあった。台湾のスタメンには3人の左打者がいたが、前日まで3連投していた左のワンポイント、一塁側に大きくクロスステップして投げる変則の本田峻也投手(小松加賀リトルシニア)をピンチで起用することもできなかった。

 野球を始めてわずか2年の左腕、鈴木唯斗投手(SASUKE名古屋ヤング)は、清水監督から「日本の代表に選ばれているんだし、2年でここまでくるなんてすごいこと。自信を持って投げてこい」と激励されて先発のマウンドに向かった。

野球歴2年の左腕・鈴木が先発も制球乱し先制点を献上

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