目指すは同期の甲子園V右腕 雑草魂で奮闘する西武ドラ3ルーキー

「雲の上の存在」今井に追いつけ追い越せ

 6月13日にプロ初登板初勝利を挙げた今井達也投手とは同級生。栃木・作新学院高で夏の甲子園を制覇しただけでなく、U-18日本代表としてアジア野球選手権でも優勝を経験している今井に対し「自分は大舞台の経験がないことを言い訳にしたくない」と、負けず嫌いの一面を見せた。

「試合を見ていましたが、初登板とは思えないピッチングでした。いきなり上に上がってああいうピッチングができる。今井は野球になるとスイッチが入り、マウンド上では全然違う。メンタルも強く、そこは見習うところです。僕がライバルと言っていいかわからないけど、同級生で同じポジションですから、意識するところはあります。早く追いついて、いつか一緒にローテーションを回りたいです」

と、身近にいるライバルを意識している。

「やるべきこと、自分に足りないことがはっきり見えたのは、逆にありがたいこと」と現状を前向きに捉えている伊藤。日々成長を続ける19歳の右腕が、かつては雲の上の存在だったという今井とともに、先発ローテーションを担う日が楽しみだ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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