大谷翔平の「インパクト」 米記者が称賛、二刀流“目撃“は「一生ものの体験」

「最終的には、オオタニが残したインパクトとポテンシャルが抜きん出ている」

「WAR(Wins Above Replacement)」とはセイバーメトリクスで最も重視される指標の1つ。様々な指標を総合して、ある選手が走攻守の全てを合わせて、どれだけ勝利に貢献したかを評価するもので、「控えレベルの選手が出場する場合に比べて、どれだけチームの勝利を増やしたか」を表している。ただ、大谷は数字では表すことのできないインパクトを残しているという。

 テイラー氏も“大谷推し”だ。当初、新人王はアンドゥハーではなく、同じヤンキースのグレイバー・トーレスとの一騎打ちになると思われていたと説明しつつ「オオタニは肘を故障して登板の機会を逃し、トーレスは臀部の故障以来、復帰後も苦しんでいる。ホワイトソックス(エロイ・ヒメネス)やブルージェイズ(ヴラディーミル・ゲレーロJr.)が有望株をマイナーに留めていなければ、状況は変わっていたかもしれない」と指摘。ただ「最終的には、オオタニが残したインパクトとポテンシャルが抜きん出ている」と、やはり大谷の存在感が際立っていると結論づけている。

 一方で、ライター氏はアンドゥハーを本命として、その理由を「彼は長打マシーンだ。グレイバー・トーレス(ヤンキース)とオオタニが故障したということもあり、彼が新人王に輝くだろう」と説明。また、グロスマン氏も「まず、当初この賞はショウヘイ・オオタニのためのものであり、その後はトーレスのものであった」とした上で「現時点ではアンドゥハーのものだ」と予想している。同氏はアンドゥハーの打撃成績を高く評価し「トーレスがシーズン序盤の輝きを取り戻し新人王争いにからんでくるか、見ていくことにしよう」と、トーレスが対抗馬になるとの見方を示している。

 約1か月の離脱がありながらも、新人王の有力候補として名前が挙がる大谷。残りの約1か月半で打者として、そして投手としても再びインパクトを残せば、2001年のイチロー以来となる日本人4人目の栄誉を手にする可能性は十分にある。

(Full-Count編集部)

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