侍J女子にまた“試練” 初戦ドミニカ共和国が現地入りせず 投手起用を再考も

土のマウンドで投球練習する石村(左)、後方は人工芝マウンド【写真:石川加奈子】
土のマウンドで投球練習する石村(左)、後方は人工芝マウンド【写真:石川加奈子】

マウンド問題も解決せず、投手陣は人口芝と土の両方で準備

 さらに、この日用意された土のマウンドは完成バージョンではなかった。人工芝マウンドの一部をくり抜いて土を入れたものだが、土が少なく、人工芝部分より低くえぐれていた。21日までに土を入れて、段差をなくす予定だという。一方、人工芝マウンドもこれまで施設内に設置されていたものと材質が違う新しいものが用意された。

 投手陣は感触を確かめるため、両方のマウンドで投球練習を行った。清水美佑投手(アサヒトラスト)は「土の方は新潟(合宿)でも投げているので問題ありません。人工芝の方は、スパイクではなくアップシューズの方がいいかなと思っています」と、樹脂製ポイントスパイクとアップシューズを使い分けるイメージをふくらませた。

 エースの里綾実投手(愛知ディオーネ)は「土は粘り気がある粘土質。(スパイクが)入るので投げやすいです。人工芝は滑るので歩幅を狭くしないといけないかなと思っています」と順応する方法を模索していた。

 開幕を2日後に控えても不確定要素が多いが、敵地での大会で何らかのアクシデントが起こることは想定済み。「あらゆる嫌な想定を選手に伝えたいと思っています。きちんと準備をしておくということでは、日本人は一番強いと思うので」と橘田監督は動じず、開幕を迎える。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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