侍U-18代表でも“定位置”は譲らない 報徳学園・小園が掲げる新たな目標
U-18日本代表監督は昨春まで報徳学園を指揮した永田裕治氏「優勝をプレゼントしたい」
次なる舞台は9月に宮崎県で開催される「第12回 BFA U18アジア野球選手権大会」、そして秋の国体と小園の高校野球は続いていく。2年連続で侍ジャパンU-18代表に選出され「光栄なことです。今年はアジア大会ですが、去年は(U-18W杯で)韓国に負けて3位に終わった。先輩たちも悔しい思いをしたので去年のリベンジを果たしたい」と意気込む。
全国から集まった精鋭たちと共に日の丸を背負うが、“定位置”を譲る気持ちはない。
「ショートを守りたい思いは強いですね。根尾も甲子園でも見ましたが凄い選手。でも、僕はショートでは誰にも負けたくない。しっかりアピールしてポジションを掴みたいです。何より監督が永田先生なので」
U-18日本代表監督は昨春まで報徳学園の監督を務めた永田裕治氏。高校入学直後の1年春から「1番・遊撃」として起用してくれた恩師に「成長した姿を見せたい。自分がチームを引っ張っていくつもりでやっていきたい。去年の春(選抜ベスト4)にできなかった優勝をプレゼントしたいです」と恩返しを誓った。
常に目標に掲げていた「日本一のショート」。甲子園ベスト8で幕を閉じた今、小園は何を思うのか。
「個人的には満足いく結果ではなかったが、高いレベルの中でプレーできたのは次のステップに向けプラスになった。次はアジア大会。そこでも誰にも負けないアジアNO1ショートが目標。上のレベルでも野球を追求したいので休む暇はありません」
日本代表、国体、そしてプロへ……。小園海斗の戦いはまだ終わらない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)