日本が6連覇へ白星発進 ドミニカ共和国撃破 橘田監督「まずまずのスタート」
先発・谷山が6回3安打9奪三振の快投「尻上がりに良くなった」
第8回WBSC女子野球ワールドカップが22日(日本時間23日)、米国フロリダ州のUSSSAスペース・コースト・コンプレックスで開幕した。6連覇を目指す侍ジャパン女子代表はオープニングラウンド第1戦でドミニカ共和国と対戦し、8-0と完勝発進した。
ワールドカップ初采配初勝利の橘田恵監督は「まずますの初戦スタートだったと思います」と納得の表情を浮かべた。
開幕戦の先発投手に指名した代表初選出の谷山莉奈投手(埼玉アストライア)が、6回を投げて被安打3、奪三振9で無失点と好投した。指揮官は「尻上がりに良くなっていきましたね。序盤は援護が少なく、苦しかったですが、しっかり踏ん張ってくれました。援護できて良かったです」と、25歳右腕を高く評価した。
8点リードの最終7回には、エースの里綾実投手(愛知ディオーネ)をマウンドに送り込んだ。先頭打者に右中間二塁打を許した後、3者連続三振を奪って試合終了。「早めにマウンドに慣れておきたいということだったので。低めに強い子が多く、高めをうまく使ってできていました」と、2大会連続MVP獲得右腕の投球術を称えた。
攻撃面では、2回1死三塁で小島也弥外野手(IPU環太平洋大)のスクイズで先制した後、3回に緒方佑華捕手(履正社RECTOVENUS)の中前打で加点した。4回を終了して2-0と世界ランク13位のドミニカ共和国をなかなか引き離せずにいたが、5回2死から6得点。2者連続押し出し四球を選んだ後、出口彩香内野手(ハナマウイ)、三浦伊織外野手(京都フローラ)が連続適時打を放った。この回は打者10人を送り込み、突き放した。
完勝にも指揮官は気を緩めなかった。「1試合1試合強くならないと優勝できないと思っています。バントミスなどの反省を生かして、次もしっかり自分たちの野球ができるようにやっていきたいです」と気持ちを引き締めていた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)