硬式経験4年、異色の右腕が6回零封 指揮官は期待「早く大黒柱になって」
エース里も称賛「次につながる試合」
初の国際大会で感じたことは多かった。「うまく割り切って腕を振った時は良かったので、気持ちの余裕を作っていけたらなと思います。あとは要所要所でギアを上げられるように。全部100%よりも警戒するバッターにいって、あとはテンポ良くいけたらなと。いい意味での開き直りと大胆さが必要というイメージがつかめました。チームにも共有していきたいです」
今大会は10日間で9試合を消化するハードな日程。「少ないピッチャーで球数も少なくいけば、後々楽になるので」と完投を目指していたが、最終7回は14年、16年と2大会連続MVPを獲得しているエースの里綾実投手(愛知ディオーネ)にマウンドを譲った。
その里は「自分も初戦を経験したことがありますが、難しいもの。谷山選手はしっかり投げてくれたし、6回は内野ゴロが出て、日本のいいイメージが出せたと思います。次につながる試合」と、重圧に負けずに流れを作った谷山を称賛した。
春日部女子高時代はソフトボール部、日体大時代は女子軟式野球部に所属していた谷山。硬式ボールを握って、まだ4年という異色の右腕が、里と並ぶ2枚看板となり、チームを牽引していく。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)