第100回甲子園で輝いた野手は? 完成度高い外野手、走攻守投揃った二刀流…

1番で攻撃の起点になった小園、勝負強さ光った日置

〇小園海斗(報徳学園)

 何と言っても、初戦の2回戦、聖光学院(福島)戦での3本の二塁打が印象に残る。小園が出塁、犠打で塁を進めてクリーンアップで返すという、報徳学園の攻撃パターンの中心として輝きを見せた。3回戦の愛工大名電(西愛知)戦では、3三振を喫しながら、振り逃げで出塁して盗塁を決め、ビッグイニングのきっかけを作るなど試合を動かした。守備では俊足、強肩ということもあり、守備位置が極端に深い傾向があった。本塁打こそ出なかったが、1番打者としてレベルの高さを見せつけた。

〇日置航(日大三)

 今大会では19打数5安打、打率.263、3打点。だが、ここ一番での勝負強さを光らせた。真骨頂は、準々決勝の下関国際(山口)戦で、8回に同点に追いついてなお2死三塁の好機に放った決勝の一塁適時内野安打だろう。日大三が誇る強力打線をの中軸としてチームを準決勝まで導き、侍ジャパンU‐18にも選出された。侍ジャパンでは遊撃を本職とする選手が非常に多く、ポジション争いが注目されるところだ。

〇野村佑希(花咲徳栄)

 投手としては、横浜(南神奈川)の前に3回0/3、7失点KOと沈み、2回戦で敗退。夏2連覇はならなかったが、打撃では1回戦の鳴門(徳島)戦、横浜戦と2本の本塁打。昨年も中軸として全国制覇に貢献した打力は、今年も健在だった。外野も守れるが、投手でない時は一塁を守ることが多く、三塁も守れる。2本塁打はいずれも強烈な当たりで、逸材ぶりを見せつけただけに、今年のドラフトで指名を受けそうだ。

(Full-Count編集部)

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