日本が6連覇に向け5回コールドで連勝発進 橘田監督「いい準備ができた」

香港戦に先発した侍ジャパン女子代表・石村奈々【写真:Getty Images】
香港戦に先発した侍ジャパン女子代表・石村奈々【写真:Getty Images】

10代リレーで香港を完封、打線は23安打20得点と爆発

 第8回WBSC女子野球ワールドカップ(米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子代表は23日(日本時間24日)、オープニングラウンド第2戦で香港と対戦。23-0の5回コールドで2連勝を飾った。

 オール高校生で臨んだ昨年9月のアジアカップで香港と対戦した時には2-0と辛勝だった。「苦戦したイメージがあったので」という橘田恵監督の心配を吹き飛ばしたのは、若い選手たちだ。

 先発に抜てきした代表初選出の18歳・石村奈々投手(履正社高)が4回を無安打無失点と好投。「いつも四球から始まることが多いのですが、今日は抑えることができました」と初めての国際大会で落ち着いたマウンドさばきを見せた。2番手で5回から登板した19歳の大野七海投手(大阪体育大)も1回1安打無失点で続き、10代の2人で5回完封リレーを完成させた。

 この日は10代の選手5人が先発に名を連ねた若いチームは、攻めても23安打20得点と打ちまくった。若い選手がのびのびと力を発揮した。目立ったのは、ふだん履正社で指揮を執る橘田監督が直接指導している“橘田チルドレン”の活躍だ。

 先発した石村のほか、履正社RECTOVENUSでプレーする3人が当たっていた。「5番・捕手」で先発した緒方佑華捕手が初回の中前適時打を含む2安打3打点。「7番・左翼」で出場した北山未来外野手が2安打2打点、「8番・遊撃」で出場した吉井温愛内野手が3安打3打点をマークした。

 橘田監督は「この2試合で野手を全員出すことができましたし、いい準備ができたと思います」と振り返った。24日には強豪のカナダと対戦する。「昨日の反省を今日生かすことができました。今日もまた反省して、明日はまた一つ成長した姿を見せたいと思っています」と力を込めた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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