今季開幕後のトレード移籍は12人…新天地で輝いている選手、試練が続く選手
ホークスは12球団最多3選手を獲得、楽天はゼロ
2018年のNPBは、開幕後のトレードや移籍が例年以上に多かった。それだけ故障者が多く、編成面で苦労した球団が多かったということだろう。
移籍はチームの構想から外れた選手にとって、新しいチャンスを与えられることでもある。今シーズン開幕後に移籍した選手の移籍前後の成績を比較してみよう。
【ソフトバンク】
○松田遼馬(投手)7/27 阪神より移籍
移籍前 (1軍出場なし)
移籍後 2登0勝0敗0SV 0HD 3回 率6.00
○市川友也(捕手)4/19 日本ハムより移籍
移籍前 (1軍出場なし)
移籍後 25試42打7安2本5点0盗 率.167
○美間優槻(内野手)7/25 広島より移籍
移籍前 30試36打5安0本1点0盗 率.139
移籍後 (1軍出場なし)
ソフトバンクは3人の選手を獲得した。松田と市川は移籍前は1軍出場がなかったが、移籍後は出場機会を与えられている。しかし成績は今ひとつだ。美間は、移籍後の1軍出場はまだない。
このチームは開幕直前に捕手の故障が相次ぎ、日本ハムから急遽市川を獲得。打撃面では物足りなさも残るが、守備では補強に成功している。
【西武】
○小川龍也(投手)7/23 中日より移籍
移籍前 (1軍出場なし)
移籍後 2登0勝0敗0SV 0HD 1.1回 率0.00
中日から移籍した小川は、実績のある救援投手。8月21日のロッテ戦に移籍後初登板し、以後、2試合を無失点に抑えている。
【オリックス】
○高城俊人(捕手)7/11 DeNAより移籍
移籍前 28試66打9安0本3点2盗 率.136
移籍後 (1軍出場なし)
○白崎浩之(内野手)7/11 DeNAより移籍
移籍前 (1軍出場なし)
移籍後 23試48打13安1本7点0盗 率.271
捕手の高城と内野手の白崎をDeNAから獲得した。移籍後、高城は1軍未出場。白崎はすでに本塁打を打つなど活躍している。
【日本ハム】
○藤岡貴裕(投手)7/27 ロッテより移籍
移籍前 (1軍出場なし)
移籍後 1登0勝1敗0SV 0HD 4.1回 率10.38
ロッテから移籍の藤岡は、8月16日に古巣ロッテ戦で先発したが、4回1/3を自責点5で敗戦投手に。“恩返し”はならなかった。
【ロッテ】
○岡大海(外野手)7/27 日本ハムより移籍
移籍前 28試52打8安0本7点5盗 率.154
移籍後 19試54打13安0本3点1盗 率.241
リードオフマン荻野貴司の負傷で、急遽獲得した岡はスタメンで起用されている。荻野が復帰してくるであろう、これからが正念場になる。