大谷翔平への“報復死球”に地元メディアが不快感「あそこまでの失投はない」
7回にはアルトゥーベ、9回にはグリエルに死球
エンゼルスの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、本拠地アストロズ戦で“報復死球”の応酬に巻き込まれた。8回の第4打席で3番手オスナの剛速球が腰付近に直撃。アストロズは7回にアルトゥーべ内野手が死球を受けており、メジャー通算132勝のエンゼルスOBは大谷への死球を「故意」と断定。「あそこまでの失投はない」と批判している。
剛腕バーランダー相手に二塁打と本塁打を放った好調な大谷が標的にされた。3-8と5点ビハインドの8回2死。オスナの初球94.6マイル(約152キロ)の直球が襲いかかった。明らかなボール球に避けるように背中を向けたが、腰付近に直撃。5日(同6日)のインディアンス戦以来、メジャー移籍後2個目の死球となった。
スタンドからはブーイングが巻き起こるなど異様な雰囲気の中、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務めるエンゼルスOBのマイク・グビザ氏は「腰部に直撃です。ショウヘイ・オオタニは避けることができません」と伝えた。すると、実況のビクター・ロハス氏は「これは報復ではないかと疑ってしまいます。(7回に)ホセ・アルトゥーべが死球を受けていましたから。オスナは素晴らしい制球の持ち主でもあります」と、オスナによる“報復死球”を疑った。
伏線はあった。アストロズは7回に昨季MVPのアルトゥーべがカウント0-2から99マイル(約159キロ)直球で死球を受けていた。大谷の死球後、アルトゥーベが死球を受ける映像が再生されると、ロハス氏は「オー!これは故意の死球です」とまくし立て、グビザ氏も「そうですね。あそこまでの失投はありませんから」と断定した。
一塁上で大谷は自軍ベンチへ両手を振り、問題なしをアピールしたものの、両軍に警告が出された。この緊迫した状況で、9回にはエンゼルス右腕マグワイアが元DeNAのグリエルに死球を当てて退場処分。この判定に猛抗議したエンゼルスのマイク・ソーシア監督も同じく退場となった。同地区ライバルの壮絶な死球合戦で、打撃好調な大谷がとばっちりを受けた。
(Full-Count編集部)