大阪桐蔭トリオがそのまま侍クリーンアップ 永田監督が明言「基本線」

結団式に臨んだU-18代表・小園、中川、吉田(左から)【写真:篠崎有理枝】
結団式に臨んだU-18代表・小園、中川、吉田(左から)【写真:篠崎有理枝】

3番中川、4番藤原、5番根尾でアジア2連覇へ、主将の中川「ひたむきに優勝を目指す」

 9月3日から宮崎で行われる「第12回 BFA U18アジア選手権」に出場する日本代表の侍ジャパンU-18代表が26日、東京都内で記者会見と結団式に臨んだ。記者会見には、今大会から侍ジャパンU-18代表を率いる元報徳学園の永田裕治監督に加え、主将を務める中川卓也内野手(大阪桐蔭)、小園海斗内野手(報徳学園)、吉田輝星投手(金足農)の3選手が参加。アジア選手権2連覇へ向けて、抱負を明かした。

 また、この日は東京近郊のグラウンドで合宿2日目の練習を実施。初のシート打撃では、クリーンアップに中川卓也内野手、藤原恭大外野手、根尾昂内野手と史上初2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の3、4、5番がそのまま入った。永田監督は記者会見で「今日の打順を基本線にしている」と明言。超高校級レベルの大阪桐蔭トリオを中心に据える構えだ。

 リードオフマンに小園が入り、クリーンアップには3番・中川、4番・藤原、5番・根尾が並ぶ打線。永田監督は「今日の打順を基本線にしている。サイン確認も含めてシートバッティングをした。今日の状況を見ながらいろいろ試したい」と明かした。クリーンアップには、最強チーム・大阪桐蔭の主軸をそのまま持ってくる。「経験値は想定内。経験値があるから国際大会で活躍できるとは限らない。短期間勝負。状態の良さ、ケガなどの状態を見て考える」としながらも、「今回はそういうクリーンアップを組んだ。頭の中ではそうできればなと思っている」と3人に期待を寄せた。

 走力を兼ね備えた選手が多い中、1番には小園を入れて、打線を牽引させる。小園が出塁し、勝負強く経験値のあるクリーンアップが返す。そんな形が多く見られれば、日本の快進撃となりそうだ。

 主将も任された中川は、シート打撃で“チーム1号“となる柵越えも放った。記者会見では「すごく重みを感じている。国を代表して戦う。重みをしっかり力に変えて頑張る」と宣言。さらに「チームに貢献できるようなキャプテンになりたい」と誓った。吉田から「みんなをまとめる力がある」と評されるなど、早くも新たなチームメートたちからの信頼も得ている。

 中川は「この前までは18人はライバル。今回は日本代表として仲間になる。勝ちにこだわりを持って、ひたむきに優勝を目指してやっていきたい」とアジア制覇を見据えた。大阪桐蔭トリオを中心に魅力的な打線、そしてチームが出来上がりそうだ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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