日本が5戦全勝のグループB1位でスーパーR進出 橘田監督「階段を1つ上がれた」
オープニングラウンド第5戦はオーストラリアに5-1で快勝
第8回WBSC 女子野球ワールドカップ(米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子代表は26日(日本時間27日)、オープニングラウンド第5戦でオーストラリアに5-1と快勝。グループBを5戦全勝の1位通過で28日(同29日)からのスーパーラウンドに挑む。
オープニングラウンド最終戦を横綱相撲で締めた。まずは初回に先制パンチを見舞う。四球を選んだ1番の中田友実外野手(愛知ディオーネ)を犠打で送ると、3番の三浦伊織外野手(京都フローラ)、4番の川端友紀内野手(埼玉アストライア)の連続適時二塁打で2点を奪った。
第3戦のカナダ戦、第4戦のキューバともに初回に走者を出しながら適時打が出ずに苦戦していただけに、橘田恵監督は「立ち上がりにフライが多いのが課題でしたが、今日はよくやってくれたと思います」と集中力を発揮した選手を称えた。
3回には、阿部希内野手(ハナマウイ)の中前適時打などで3点を追加した。守っては、5回に中田友実外野手(愛知ディオーネ)がライトゴロを奪い、7回には中前に落ちそうな当たりを二塁手の田中美羽内野手(アサヒトラスト)がダイビングキャッチするファインプレーもあった。
投手陣は、今大会初登板初先発の清水美佑(アサヒトラスト)が5回5安打1失点。水流麻夏投手(レイア)と田中露朝投手(尚美学園大)が無失点継投して、逃げ切った。
前日の試合中に「申し訳ありません。一番緊張していたのは私です」と選手に謝った橘田監督は、「やっとチームとして階段を1つ上がることができました」と本来の力を発揮し始めた選手たちを頼もしそうに見つめた。
山あり谷ありの5戦を終えてたくましく成長したチームは、28日からスーパーラウンドで6連覇への歩みをさらに加速させる。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)