【パ・リーグお仕事名鑑】野球への未練をビジネスで“払拭” PLMを支える元大手ゲーム会社営業マン
「0から1を生み出す」ワクワク感
一大決心の末就職したPLMで、セガ時代とその前職の音楽出版社時代の営業スキルを活かし、現在セールス&マーケティングのチーフを務めている。ちょうど転職して1年が経ち、「毎日が楽しいの一言」と充実した様子が伺える。
「PLMは選手も球場も抱えていないので、売るコンテンツを自分たちで創造します。まず、そのアイデアを見つけて企画することがすごく面白いですし、それを企業のニーズに当てはめて球界が潤うように働きかけるプロセスもとても楽しい。セガの頃は開発者が作ったゲームを売るのが仕事だったので、僕自身が0から1を生むことはなかったのですが、今はその部分も含まれるので、それも新鮮です」
これまで経験のなかった「0から1を生み出す」という作業を行うにあたっては、「好き」であることの重要性を改めて感じるという。
「実は僕、子供の頃からゲーム機を持ったことがほとんどなかったんです。セガにいた頃、自社製品への愛着はもちろん持っていましたけど、もともとゲームが大好きというわけではなかったので、今思えば自分の仕事においてアイデアを提案することにも限界があったかもしれません。でも、大好きな野球に関係することだと、休みの日まで自ら進んでいろいろ考えてしまうんですよ。好きだからこそいいアイデアが湧いてくるということは、やはりありますよね。もはや仕事という感覚はないです」