圧巻の奪三振ショー 3回完全7Kの野尻が感じた意気「監督との信頼を」
7奪三振に「打たせて取るピッチングの結果。いいことだと思う」
初戦の先発を伝えられたのは、試合前日の2日のこと。朝食の時間だったという。とにかく、意気に感じた。「開幕戦を任されるというのは、それだけ監督さんも期待してくれているということだと思います。プレッシャーとかよりも、自分の中で嬉しいことだったので、期待に応えて、監督さんとの信頼をもっと築こうと思いました」と、試合後に心境を語った。
入りの難しい国際大会の初戦。怖いのは四球などの自滅だった。「厳しく投げるのではなく、とにかくテンポよく打たせていくことを考えました。意図通りに投げられたと思います」。結果的に7つの三振を奪うことになったものの、それはどんどんストライクに投げ込んでいった末の結果。野尻自身も「打たせて取るピッチングの結果。いいことだと思う」と振り返った。
指揮を執る永田裕治監督が「かなり信頼している」と言う右腕の投球。投げるだけでなく、打つ方でもきっちり安打を放ち、投打“二刀流”での活躍が期待される。圧勝で船出した侍ジャパンU-18代表。野尻がいい働きを見せている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)