甲子園春夏連覇は過去の話…オリ2年目・澤田、プロで目指すは“増井”超え

リリーフにやりがい、目標は増井のパ記録45ホールド

 立大に進学した澤田は、1年秋、2年秋にはリーグトップの5勝を挙げる活躍を見せる。当時について「普通にやっただけです」と話すが、4年間でリーグ通算22勝を挙げ、3年夏には侍ジャパン大学代表にも選出された。そして、プロ志望届を提出。ドラフト会議でオリックスから指名があったのは8巡目だったが、焦ることはなかったという。

「秋のリーグ戦がまだ1週残っていて、明治との優勝決定戦だったので、そのことを考えていました。やり切った4年間だったし『まぁいいや。呼ばれなかったら後から考えよう』と思っていました」

 進路にも、プロ入りにもこだわりを持っていなかった澤田だが、今、自身が任されているリリーフというポジションにはやりがいを感じている。

「先発は長いイニングを投げないといけない。そうすると、試合の流れを読んで、力を抜いたり抜かなかったりが出てくる。でも、リリーフは目の前のバッターに集中できます。ノーアウト満塁で行こうが、2アウトランナーなしで行こうが、目の前のバッターを抑えればいい。その1イニングだけなら集中しやすいし、一気に入り込めます。自分には向いていると思います」

 同期入団の山本などリリーフには好投手が揃うが、自身のアピールポイントを尋ねると「あんまり飛び抜けたところがないので、それを言われると一番困ります」と言葉を詰まらせた。それでも、明確な目標を持ってシーズンに挑んでいる。

「今シーズンは最低40~50試合投げて、ホールドが10いったらいいかなと思います。ゆくゆくは、増井さんのパ・リーグ記録、45ホールドを超えたいと思っています」

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