今季9敗目の前田健太、被弾のスライダーに「自分の中で迷いが出てしまった」

回またぎリリーフの9回に痛恨被弾

　3日（日本時間4日）の本拠地メッツ戦で今季9敗目（8勝）を喫したドジャース前田健太投手。回またぎリリーフとなった同点の9回、代打ニモに勝ち越しアーチを献上し、チームを勝利に導けなかった。ファウルで粘られた末の7球目スライダーを捉えられ、試合後は「自分の中で迷いが出てしまったので、ちょっと悔しいボールにはなりました」と話した。

　1-1の8回にマウンドに上がると、この回は3者凡退で締めた。ベンチに戻ってから続投を告げられた右腕は、9回先頭のブルースに右翼線へ二塁打を許し、送りバントと死球で1死一、二塁のピンチを迎える。ここで代打ニモにファウルで粘られた末、7球目スライダーを捉えられ、右翼席に勝ち越しアーチをかけられた。

　被弾直後にマウンドで天を仰いだ前田は、試合後「投げミスしてしまいましたし、違うボールでもよかったのかなと。結果論ですけど」と勝ち越し弾を振り返った。回またぎの登板に「初めてではないので、難しさはない」と話すと同時に、「反省はしないといけないですし、同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思います」と反省した。

　8月中旬にリリーフに転向後、これが6試合目の登板となった前田。熾烈な地区優勝争いを繰り広げるチームにとって欠かせない戦力なだけに、次回登板では無失点救援で期待に応えたい。

（盆子原浩二 / Koji Bonkobara）