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打者は鈴木誠也、投手は菅野…セイバー目線で選出する8月セ月間MVP

広島のリーグ3連覇のカウンドダウンが進む中、2位から6位までは未だ大混戦。全てのチームにクライマックスシリーズのホーム開催の可能性があるセ・リーグ。8月のチーム成績は以下の通りです。

セイバーでは菅野が優位も、NPB公式記録では大瀬良か

○8月月間MVP セ・リーグ投手部門 

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菅野智之(巨人)
4登板 2勝0敗 防御率1.50
FIP 1.99 奪三振34 奪三振率10.2 被本塁打1 RSAA 7.74(すべてリーグ1位)
WHIP 1.07 被打率.223 QS率75%
 
 候補選手は6名ですが、公式サイトには「今後の活躍次第で、他の選手が受賞する可能性も十分あります」とありますので、月間登板数18のNPB記録に並んだフランスア(広島)も選考会議の際に名前が挙がる可能性はあるでしょう。ということで、フランスアも含めて、有力候補の成績を見てみましょう。

大瀬良大地(広島)
3勝0敗 防御率1.53 QS率100% 被打率.202 完投0

原樹理(ヤクルト)
3勝0敗 防御率2.83 QS率75% 被打率.217 完封1

菅野智之(巨人)
2勝0敗 防御率1.50 QS率75% 被打率.223 完封2

フランスア(広島)
0勝1敗1S10H 防御率0.51 被打率.164

 NPB公式の月間MVP選考会議はかなり難航することでしょう。2013年5月に月間18登板を記録した益田直也は月間MVPの候補に挙がっていますが、この年の5月以降は全て田中将大(楽天)が受賞するという「マーくん無双」の年でしたので益田は受賞していません。また、1956年9月に記録した稲尾和久の時代には月間MVP表彰自体がありませんので、フランスアのこの記録が月間MVPに値すると考えられるかどうかは定かではありません。

 最多勝で防御率1点台、HQS率、沢村賞式QS率も100%である大瀬良が、広島月間勝率1位であることも鑑みて、公式月間MVPの最有力と考えられるでしょう。

 では、8月のセ・リーグ投手成績をセイバーメトリクスの視点で評価を見てみましょう。

菅野智之 
FIP 1.99 RSAA 7.74 WHIP 1.07 奪三振率10.20 与四死球7 被本塁打1

原樹理 
FIP 2.42 RSAA 6.01 WHIP 0.98 奪三振率8.48 与四死球7 被本塁打1

大瀬良大地 
FIP 3.05 RSAA 4.10 WHIP 0.89 奪三振率8.59 与四死球5 被本塁打3

フランスア 
FIP 3.74 RSAA 1.11 WHIP 1.25 奪三振率9.68 与四死球12 被本塁打1

フランスアのFIPが低評価なのは、与四死球の多さに起因します。また大瀬良は被本塁打3が響いて、FIPが伸びませんでした。

 被本塁打のリスクが高い東京ドームで2完封、FIP、RSAAがリーグ1位という内容のある成績を残した菅野を8月のセ・リーグ投手部門MVPに推挙します。

 なお、シーズン中に先発から救援、そしてまた先発に配置転換という難しいポジションにありながら、8月3勝と結果を残した原樹理も、菅野に引けを取らない好成績であることは特記すべきでしょう。ただ3勝の影には援護率9.93という打線の援護もあることもお忘れなく。

鳥越規央 プロフィール
統計学者/江戸川大学客員教授
「セイバーメトリクス」(※野球等において、選手データを統計学的見地から客観的に分析し、評価や戦略を立てる際に活用する分析方法)の日本での第一人者。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、テレビ・ラジオ番組の監修などエンターテインメント業界でも活躍。JAPAN MENSAの会員。一般社団法人日本セイバーメトリクス協会会長。

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