藤原恭大と小園海斗が胸に秘める韓国へのリベンジへの思い「去年負けている」
昨年9月のワールドカップで韓国に決勝進出を阻まれる
宮崎市内で行われている「第12回 BFA アジアU18野球選手権」はきょう5日、大会3日目を迎える。史上初となる大会2連覇を狙う侍ジャパンU-18代表はグループAの首位通過をかけ、強豪の韓国代表と午後6時からKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で対戦する。
初戦の香港代表、2戦目のスリランカ代表と2試合連続のコールド勝ちで各組上位2か国に与えられるスーパーラウンド進出を既に決めている日本。ただ、大会はここからが“本番”。韓国との勝敗はスーパーラウンドにも持ち越されることとなっており、先を見据えた上でも、絶対に負けられない一戦となる。
チーム全体としても、打倒韓国への思いは強い。だが、その中でも燃えているのが、小園海斗(報徳学園)と藤原恭大(大阪桐蔭)の2人だろう。
昨年9月、カナダ・サンダーベイで行われた「第28回 WBSC U-18ワールドカップ」。清宮幸太郎(現日本ハム)や安田尚憲(現ロッテ)、櫻井周斗(現DeNA)、中村奨成(現広島)、増田珠(現ソフトバンク)らの面々の中で、小園と藤原は2年生ながら、侍ジャパンU-18代表のメンバーに選ばれていた。
結果は悔しい3位。2勝2敗で迎えたスーパーラウンド最終戦で戦ったのが韓国だった。4-6で惜敗。決勝進出の道を絶たれた相手だった。この試合で1番藤原、2番小園と2人ともスタメン出場。小園は4打席ノーヒットに終わり、藤原は1安打こそ放ったが、9回最後の打者となっていた。
1年越しの雪辱の時だ。2試合連続のコールド勝ちし、スーパーラウンド進出を決めたスリランカ戦後、2人は早々と韓国とのリベンジマッチに視線を向けていた。
藤原「いいところで回ってきても打つことが出来なくてチームに貢献できなかった。どこの打順になるかは分からないですけど、しっかり自分が打って貢献したいと思います。強い相手なので、この2試合のように簡単にはいかないと思っています」
小園「去年負けているので、リベンジできるようにしたいと思います。パワフルな打者がいますし、投手もパワー系のピッチャーが多い。去年の経験を生かして、みんなにも伝えていきたいと思っています」
韓国相手に喫した悔しさは、韓国相手で晴らすしかない。オープニングラウンド唯一にして、最大のヤマ場。昨年の敗戦を知る藤原と小園が、今度こそ宿敵を打ち崩してくれることを期待したい。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)