8月に借金5と苦しんだロッテ 打線は低調が続くも配置転換の投手陣に光明

8月の打線はチャンスメーカーとポイントゲッターが機能せず

 その他、16日の日本ハム戦で2年目の土肥星也投手がプロ初勝利、高卒2年目の種市篤暉投手、有吉と同じようにシーズン途中に先発へ配置転換となったシェッパーズ投手、先発・リリーフの両方をこなすチェン・グァンユウ投手らもアピールし、8月のチーム先発防御率は3.57。ボルシンガー、石川、涌井の穴をなんとかカバーした。

 リリーフ陣も疲れが見えてきたが、岩下大輝投手がセットアッパーを任され、唐川侑己投手、高野圭佑投手、成田翔投手らがビハインドゲームを中心に登板するなど、シーズン途中に昇格した投手陣が存在感を見せた。

 一方、打線は8月の月間チーム打率が.232、66得点と元気がなかった。

 19日の楽天戦では6点ビハインドを跳ね返して大逆転勝ちを収めたが、26日のオリックス戦から31日の日本ハム戦の4試合で奪った得点はわずか4点。8月は23試合戦ったが、3得点以内の試合は18試合もあった。

 1番打者に伊志嶺翔大外野手、平沢大河内野手、加藤翔平外野手、岡大海外野手が起用されたが、チーム全体で8月のトップバッターの成績は90打数19安打、打率.211。選んだ四死球もわずかに5つと、ほとんど出塁することができなかった。

 さらにポイントゲッターの4番・井上晴哉内野手は7月に打率.400、7本塁打、23打点の好成績で月間MVPを獲得したが、8月は打率.253、1本塁打、8打点、5番の角中勝也外野手も8月は月間打率.205、2本塁打、5打点と苦しんだ。チャンスメーカー、ポイントゲッターともに打撃の状態が上がらず、苦しい戦いを強いられた。

 シーズンは残すところあと1か月。上位からやや離されだしたが、なんとか食らいついていきたいところ。9月は勝って勝って勝ちマクって、2年ぶりにクライマックスシリーズ進出を果たしたい。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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