次戦も難敵 “台湾の大谷”は16歳で155キロ? 昨年末には大阪桐蔭封じる
柿木は台湾打線も警戒「日本よりも木のバットを振れていて、打ち慣れている」
この大会は大阪選抜に加え、千葉、岐阜、和歌山の各府県選抜が台湾に遠征し、台湾の4つの高校と対戦。その時に出場していたメンバーが今回の台湾選抜にも数多く名を連ねており、その中でも地元メディアから「台湾の大谷」と称される平鎮高中の投手リ・チェンシュンが“強烈”だったという。
身長192センチの長身を誇るリ・チェンシュンは、まだ、高校2年生世代の16歳。15歳だった昨年末の大阪選抜戦では、大阪桐蔭メンバーばかりの打線を7回途中まで無失点に抑えたという。その試合には出場していなかった藤原だが、曰く、現在は155キロ前後まで球速を伸ばしているという。5日の中国戦で8回の1イニングを投げ、剛球を武器に2つの三振を奪っている。
また、その時に先発していた柿木蓮(大阪桐蔭)もまた、チャイニーズ・タイペイの印象をこう語っている。
「エンドランを使ったり攻撃的な野球をしてくるチームですね。エンドランで点を入れられたので、先頭を切ることを大事にしたい。器用な野球をしてくる。日本よりも木のバットを振れていて、打ち慣れていると思う。(投手は)凄いなと思いました。身長が高くてリーチがあって、スピードもあの時より上がっていると聞いているので、投げてくるなら楽しみです」
この台湾遠征で、のちに春夏連覇を果たすことになる大阪桐蔭のメンバーがほとんどの大阪府選抜は、平鎮高中と興大附農の2校に敗れて2勝2敗。3位決定戦で興大附農に勝利し3位で、リ・チェンシュンのいた平鎮高中は、千葉県選抜に勝利し優勝している。この結果からもチャイニーズ・タイペイのレベルの高さは伺い知れる。まさに、強敵。侍ジャパンU-18代表は、勝って、決勝進出に望みを繋ぐことが出来るだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)