守備の名手の父は「違うレベル」大学野球デビューした奈良原Jr.が目指すもの

監督は父のチームメイト「足はうちの中でもトップレベル」

 野球を始めたのは小学2年の時。「お母さんに聞いた感じだと、小学1年の時に『野球をやりたい』と言ったようです。最初はサッカーをやっていて、小2から野球をやって。血が騒いだ? 多分、騒いだと思います(笑)」。堀越高から「全国でも優勝を狙えるチームでやりたい」と東北福祉大に進学。実際、チームは今年の大学選手権で14年ぶりの頂点に立ったが、奈良原はベンチ入りできず、「同じ舞台に立ちたい」と気持ちを奮い立たせた。

 夏場はより一層、腕を磨いた。練習で手本とし、アドバイスを受けてきたのは、二塁を守る中野拓夢(4年・日大山形)。「中野さんは球際の強さがあり、捕ってから早いし正確。何を意識しているのかを聞いて、自分の中で取り入れました」。捕球する前に送球を考えてしまうクセを指摘され、それを改善するなどし、この秋、初めてのベンチ入りを果たして出場も叶えた。父・浩氏と西武でチームメイトだった大塚光二監督は「(奈良原の良さは)守備と足ですよね。足はめちゃくちゃ速いですよ。うちの中でもトップレベルに入ると思う」と評価する。

「チームの勝利に貢献できるように、1個1個丁寧にやっていきたいと思います」と今後に向けて意気込んだ奈良原。この日は打順が回ってこなかったため、「ヒットを打てるように練習していきたい」。次の目標は、リーグ初安打だ。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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