パ・リーグ新人王争いは大混戦の様相 投打の2年目が一歩リードか?

ロッテのルーキー・藤岡、ソフトバンクの5年目・加治屋もチャンス

 田中選手と同じ野手、ロッテのドラフト2位ルーキー・藤岡裕大内野手は、ショートという難しいポジションながら開幕から全試合に出場。打率は.244とやや物足りないが、進塁打、犠打などで2番打者としての役割をしっかりと果たしている。山本、田中に比べるとインパクトは少ないが、球団3人目となるルーキー全試合出場、球団の新人最多安打記録(河内卓司の147安打)が更新できれば、新人王の可能性も高くなりそうだ。

 5年目のソフトバンク・加治屋蓮投手も忘れてはならない。「支配下に初めて登録されてから5年以内・前年までの出場が30イニング以内」に該当するため、5年目だが新人王資格を持つ加治屋。今季は開幕1軍をつかむと、7月以外は毎月10試合以上投げるフル回転ぶり。防御率は3.46だが、チームトップの58試合に登板している。

 山本が最優秀中継ぎ投手を獲得すれば、他の候補選手よりやや有利となり、新人王獲得の可能性が高まる。ただ田中が規定打席に到達し、藤岡もこのまま全試合に出場すれば、新人王を獲得してもおかしくないだろう。一気に混戦模様となってきた栄えあるタイトルの座に輝くのは果たして……。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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