元巨人・村田が正式に現役引退表明 「今日をもって私は現役を引退します」

現役引退を表明した元巨人でBCリーグ栃木の村田修一
現役引退を表明した元巨人でBCリーグ栃木の村田修一

BCリーグ最終戦となった“引退試合”に多くのファンが集まった

 元巨人でBCリーグ栃木の村田修一内野手が正式に現役引退を表明した。9日、今季最終戦となる群馬ダイヤモンドペガサス戦で「4番・三塁」でスタメン出場。第4打席で中前打を放ち5打数1安打、チームは8-8で引き分けに終わった。試合後は最終戦セレモニーが行われ「今日をもって私は現役を引退します」と涙ながらに口にした。

 村田は昨年オフに巨人を自由契約となり今年3月にBCリーグ・栃木に入団。NPB復帰を目指していたが移籍期限となった7月31日までに獲得球団がなく8月1日に会見を行いNPB復帰を断念。「引退」の2文字を使うことはなかったが現役引退を示唆していた。

 7回の先頭で迎えた第4打席では中前打を放ちスタンドから大声援を受けた。試合後は「4番サード・村田修一」のコールでマウンド付近に姿を見せた村田。時折、笑顔を見せていたが、セレモニーが続くにつれ目頭を熱くする場面もあった。巨人・阿部、坂本勇ら元チームメートからのコメントも紹介された。

 試合後は6025名が集まった満員のスタンドに向かい「このBCリーグにきて過酷な環境の中で切磋琢磨する若い子たち、共に野球をしてきて楽しかった。心からBCリーグにきて1年間野球ができて楽しかった。本当に感謝しています。今日まで本当にありがとうございました」と感謝の言葉を送った。

 そして、ここまで封印していた二文字をついに口にした。「今日をもってわたくしは現役を…」と一度は言葉に詰まりながらも「今日をもって私は現役を引退します」と口にし涙を流した。

 NPB通算360本塁打をマークするなど、数々の功績を残してきた「男・村田」が惜しまれながらもユニホームを脱ぐことになった。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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