29日間で27試合を消化する阪神の過酷日程 3位でもCS進出逃す珍現象も発生か?

セ・アグリーメントではCS開幕の2日前の時点で順位を確定することに

 セ・リーグのアグリーメントによると、クライマックス・シリーズ開幕の2日前の時点でペナントレースの順位を確定することになっている。今年の場合は10月11日だ。日程では10月8日までにペナントレースは終了することになっているが、天候不順などで試合が順延になり、10月11日で全試合を消化できなかった場合は12日以降の試合の勝敗は、ペナントレースに反映されないことになっている。

 試合そのものは、個人記録の関係上行われるが、勝っても負けても順位に変動はなくなるのだ。このアグリーメントに引っ掛かりそうな球団は、今のところ阪神だけだ。しかも阪神は今、巨人と2ゲーム差の4位。この状況が続き、試合消化が遅れて11日以降にずれ込んだ場合、CS出場権がある3位以内に入る可能性を残して無念の敗退が決まる可能性がある。

 阪神にとって今後の敵は相手チームだけでなく、天候も、ということになるだろう。昨今の異常気象、天候不順を考えると、NPBは試合日程を組み替えることも検討すべきではないか。今は、中止した試合を振替試合にして後日割り振っているが、秋口の天候不順を考えれば、休養日を利用するなど、その対戦カードの日程の中で消化してしまうことも考えるべきだろう。

 ダブルヘッダーは1998年以来行われていないが、野球協約ではこれを禁止してはいない。最悪の場合、ダブルヘッダーを組むことも考えるべきだろう。阪神は、昨年もCSで雨天に見舞われ、泥沼のような甲子園で試合をすることになった。天候対策は、今後抜本的に見直すべきではないか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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