前日右脚打撲の大谷、MLB平均を上回る走りで“右前二塁打”「依然として速い」
三盗はチャレンジの末にアウトも「カスティーヨの好送球とロンドンの好タッチだった」
エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地ホワイトソックス戦に「4番・DH」でスタメン出場し、3打数1安打1四球だった。前日の試合で右脚を打撲し、状態が心配されていたが、8回に右前への当たりを二塁打とする快足を披露。さらに、直後にはアウトとなったものの三盗も試みた。どちらもMLB平均を上回るスピードで、打撲の影響を感じさせなかった。エンゼルスは1-0で勝利して4連勝を飾った。
エンゼルスのヒーニー、ホワイトソックスのロペスと両先発による投手戦となった一戦。大谷は第2打席で四球を選んだものの、第1打席と第3打席は凡退していた。しかし、エンゼルスが7回にカルフーンのタイムリーで1点を先制。すると、8回に大谷のバットからヒットが生まれた。
先頭トラウトが倒れ、1死走者なしで迎えた第4打席。4番手ミナヤに2球で追い込まれたものの、3球目の低めへの91マイル(約146キロ)のチェンジアップをライト前に運ぶ。シングルヒットかと思われたが、迷わず二塁へ。あっという間に加速してツーベースとした。さらに、続くアップトンへの4球目で三盗を試みる。最初はセーフと判定されたが、ホワイトソックスがチャレンジ。判定は覆ってアウトとなり、三振ゲッツーでチェンジとなった。
8日(同9日)の試合では本塁に突入した際に相手投手と交錯し、右太ももを強打していた大谷。状態が心配される中、一夜明けたこの日も無事にスタメンに名を連ねていたが、スピードも健在だった。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」のデビッド・アドラー記者はツイッターでこうつぶやいている。
「オオタニの二塁打のスプリントスピード:秒速28.2フィート(本塁から二塁へ7.99秒)。三盗失敗の際のオオタニのスプリントスピード:秒速28.0フィート。依然として速い。よくご存知のように、MLB平均が27フィートだ。しかしながら、とにかくカスティーヨの好送球とロンドンの好タッチだった」
二塁打の走塁スピードは秒速28.2(約8.60メートル)、失敗に終わった三盗の走塁スピードは秒速28.0フィート(約8.53メートル)で、いずれもMLB平均の秒速27フィート(約8.23メートル)を上回っていたという。
右脚打撲の影響を感じさせない全力プレー。7試合連続安打、スタメンでは10試合連続安打と好調を維持し、打率.291と3割到達も目前に迫ってきた大谷は、さらに成績を伸ばしていきそうだ。
(Full-Count編集部)