台頭、定着、移籍、併用…2018年は各球団の捕手陣容に大きな変化!?
ロッテ田村は不動の正捕手に、各球団の正捕手の打撃成績は…
ペナントレースも終盤に差しかかってきた。各球団の今年の勢力図もほぼ固まりつつある。今季は、各球団の捕手の陣容にかなり変化があった年だ。
各球団の正捕手(捕手としての試合出場が最多の選手)の打撃成績を見ていこう。
◯パ・リーグ
甲斐拓也(ソ)
109試(109試) 265打55安6本27点 率.208
森友哉(西)
115試(68試) 407打115安14本75点 率.283
嶋基宏(楽)
107試(107試) 296打60安0本21点 率.203
若月健矢(オ)
97試(97試) 226打49安1本19点 率.217
鶴岡慎也(日)
86試(75試) 208打54安2本19点 率.260
田村龍弘(ロ)
120試(120試) 369打90安3本33点 率.244
ソフトバンクはシーズン当初、捕手の故障者が相次いだ。このためチームは日本ハムから市川友也を獲得したが、甲斐が正捕手の座を維持した。打撃はよくないが、ソフトバンクは甲斐をこのまま育てていくことになりそうだ。
西武は昨年まで、守備・リードに定評がある炭谷銀仁朗を正捕手とし、打撃の良い森はDHでの起用が多かったが、今季は半分以上の試合で森にマスクをかぶらせている。これによって打線の穴が埋まり、チーム全体のパワーアップにつながっている。
楽天はチームリーダー嶋が依然として正捕手。ソフトバンクから若手の山下斐紹を獲得したが、ポジションを脅かす存在にはなっていない。オリックスは伊藤光をシーズン中にDeNAに放出。若月を正捕手としたが、打撃面でも守備面でもまだ期待に応えているとは言えない。
日本ハムは正捕手の大野奨太のFA移籍を容認、ソフトバンクからベテランの鶴岡慎也をチームに復帰させ、市川友也もソフトバンクに出した。若い清水優心を正捕手に育てる意向だったが、清水は6本塁打も打率.200。勝負強い鶴岡の起用が多くなっている。
ロッテは、田村が全試合出場を続ける。里崎智也以来の不動の正捕手が生まれつつある。