大谷翔平の底知れぬ能力 打撃のみの“一刀流”の成績でも新人王有力候補

打者に重視される長打力、OPSでは断トツのルーキー1位

 大谷は右ひじの靭帯損傷が再び明らかになり、投手としてはトミー・ジョン手術をする決断を迫られているが、打者としては絶好調だ。

 少し前まで、投手と打者の「合わせ技」での新人王獲得の可能性が話題になっていたが、最近は打者単独でも有力視されるような数字になりつつある。

◯ア・リーグ新人王資格のある打者(本塁打10傑)

アンドゥハー(ヤンキース)
133試511打153安23本79点 率.298 OPS.853

トーレス(ヤンキース)
107試375打104安23本70点 率.280 OPS.845

パルカ(ホワイトソックス)
108試364打87安22本57点 率.239 OPS.763

大谷翔平(エンゼルス)
87試265打77安19本54点 率.291 OPS.960

グッドラム(タイガース)
122試410打97安16本45点 率.236 OPS.742

グズマン(レンジャーズ)
109試348打83安15本56点 率.239 OPS.738

バウアーズ(レイズ)
81試275打53安10本39点 率.193 OPS.691

ドージャー(ロイヤルズ)
88試309打72安9本29点 率.233 OPS.678

アダメス(レイズ)
69試236打62安8本25点 率.263 OPS.729

スタッシ(アストロズ)
81試214打50安8本27点 率.234 OPS.718)

 投手かけもちの上に、6月をほぼ全休した大谷は、打者専業の選手に比べ試合数、打席数が少ない。そのハンデがありながら本塁打数で4位につけている。1位のヤンキース、アンドゥハー、トーレスとは4本差。最近の打者・大谷の充実ぶりを見ると、キャッチアップは十分に可能だ。

 週間MVPもそうだが、MLBでの打者は、長打力が重視される。出塁率+長打率で導き出されるOPSで見れば大谷は断トツの1位だ。DHで守備に就かないことはマイナス評価だが、OPS.960は、非常に魅力的な数字だ。

投手としての数字も優秀

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