大谷翔平の底知れぬ能力 打撃のみの“一刀流”の成績でも新人王有力候補

投手としての数字も優秀

 大谷は、その上に投手としての数字が加算される。

◯ア・リーグ新人王資格のある投手、勝利数10傑

ヤーブロー(レイズ)
34試14勝5敗0S 133.1回 防御率3.78

バリア(エンゼルス)
23試10勝9敗0S 114.2回 防御率3.53

ビーバー(インディアンス)
17試10勝3敗0S 98回 防御率4.32

トリビーノ(アスレチックス)
64試8勝2敗4S 70.1回 防御率2.18

ケラー(ロイヤルズ)
39試8勝6敗 0S 127.1回 防御率3.04

バレスケス(レッドソックス)
41試7勝2敗 0S 76.2回 防御率3.29

ジョンソン(レッドソックス)
35試4勝4敗 0S 88.2回 防御率4.36

大谷翔平(エンゼルス)
10試4勝2敗 0S 51.2回 防御率3.31

アンダーソン(エンゼルス)
53試3勝3敗 4S 52.2回 防御率3.25

ボルッキ(ブルージェイズ)
14試3勝4敗 0S 76回 防御率4.26

シンバー(インディアンス)
63試3勝6敗 0S 61.1回 防御率3.52

 大谷は10試合しか投げていないが、4勝は7位タイだ。防御率も優秀だ。

 数字的に見れば、打者はヤンキース、アンドゥハー、先発投手ではレイズのヤ―ブロー、救援投手ではアスレチックスのトリビーノが有力だ。

 ただ、新人王は数字ではなく記者投票だ。大谷の最近の活躍ぶりは、投票資格のある記者にも魅力的に映っているだろう。

 大谷は残り18試合を、打者としてフル出場すると表明した。この18試合でさらに強烈な打棒を見せることができれば、新人王も現実味を帯びてくるだろう。

 大きなけがなどなく、残りシーズンを戦ってほしいものだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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