【パ・リーグお仕事名鑑】空っぽの棚がやる気の源――楽天グッズ担当5年目・元バドミントン女子の挑戦
女性目線でのアイデア、観戦だけでなくショッピングも楽しめる空間を
楽天イーグルスには現在110人ほどの球団職員が勤務しているが、そのうちの約半数が女性。特にグッズを作る際には、女性の意見が取り入れられることも多いそうだ。
「女性目線のアイデアを求められることは多いです。球団としても女性ファンを増やしたいので、女性目線はどの部署でも重視されているように感じますね。『イーグルスガールデー』など女性ファン向けの企画も実現し、最近では若い方だけでなく小さな女の子や年配の女性もユニフォームを着てスタジアムに来てくれるようになりました」
富岡さんが所属するマーチャンダイジング部は15人の職員が働いており、店舗運営グループ、Eコマースグループ、商品管理グループ、ライセンスグループに担当が分かれていて、比較的女性の多い部署でもあるという。
「私の部署はもちろん、社内全体の雰囲気もとにかく明るいです。みんなでやろうという団結感がありますね。いい意味で学生のノリに近いところもあるかもしれません。これからも仲間が増えていくと思いますが、イーグルスが好きという人、お客さんを笑顔にさせたいと思ってくれる人が来てくれたらいいですね」
新ショップがオープンした翌年には観覧車やメリーゴーラウンドが楽しめる「スマイルグリコパーク」が誕生し、毎年のように生まれ変わっていく楽天生命パーク宮城。そこには、「野球以外も楽しめるボールパークを」という球団の思いがある。
「弊社が目指しているのは、メジャーリーグのスタジアムのような、そこにいるだけでワクワクするような空間づくりです。私たちマーチャンダイジング部としても、野球観戦だけではなくショッピングも含めて楽しめる空間を作れるよう、これからも様々な工夫をしていきたいと思います」
(「パ・リーグ インサイト」岡田真理)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)