「投手・大谷」と「打者・大谷」が対戦したら…米メディアが真剣予想の“珍特集”

2020年になると予想されている大谷の“二刀流復活”が待ち望まれている【写真:Getty Images】
2020年になると予想されている大谷の“二刀流復活”が待ち望まれている【写真:Getty Images】

「投手・大谷」と「打者・大谷」の対戦はフルカウントにもつれる?

 そして、「スプリッターやスライダーを駆使し、このような速球を投げる投手は多くない。マサヒロ・タナカはスプリッターのエキスパートである。しかし、彼の球速はこの同郷人とは程遠い」と紹介。やはり、160キロを超える直球を投げるからこそ、大谷は特別な投手だという認識のようだ。

 では、「投手・オオタニ」が「打者・オオタニ」と対峙した場合、どのように攻めるべきなのか。まずは1球目。特集ではカーブが有効だと言及している。

「左打者と対戦する際、オオタニは初球にファストボールを投げることが多い。約50%の割合で投げている。パワフルな左打者に対して、オオタニはファストボールを使い続けるだろう。一方で、打者としてのオオタニは初球のファストボールを恐れない。彼は速球に難なく対処する。早いカウントでオオタニがカーブを振りたがらないことを考えると、初球のカーブは最高の選択肢かもしれない」

 ここでストライクを取れた場合、2球目はスプリットが有効だという。「この場面において、オオタニのスプリッターはパーフェクトな武器だ」。ただ、これを「打者・大谷」が見送ることができれば、カウント1-1となり、「アドバンテージが戻る」と特集では指摘。ここで初めて「投手・大谷」が速球を投じることになると予想しつつ、その場合は「低めに制球する必要がある」と注意している。

 その後の展開については「打席が進むにつれて、投手オオタニは再びスプリッターに立ち返るだろう。局面を変えるのだ」と予想。「また、彼にはスライダーもあり、打者オオタニを劣勢に立たせることができる」と「投手・大谷」の優位性を強調した。

 ただ、「打者・大谷」はそんな簡単な相手ではない。「2ストライクになったとしても、彼のファストボールは本塁打にされる危険性がある。スライダーもストライクゾーンから外れていかなければ痛打される。もしスライダーが変化しなければ、これも打たれるだろう」。つまり、追い込んでから甘いボール、失投は許されないと特集では指摘している。

 そして、「打者・大谷」はフルカウントからの成績がよく、逆に「投手・大谷」は成績が悪いと指摘。もし、そこまでもつれてしまった場合は、「投手・大谷」はある球種に賭けるべきだと“助言“して、特集は締めくくられている。

「(カウント)3-2になった場合、私は投手オオタニにスライダーを勧めたい。しかし、四球を防ぐために、ストライクでなければならない」

 絶対に実現することがない「投手・大谷」vs「打者・大谷」。どちらが勝つのか、確かに興味深い。

(Full-Count編集部)

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