“はたらく”「パリ女子」の球場の楽しみ方 元「BsGirls」の2人が紹介
楽しく、かわいく、前向きに、プロ野球界を元気にする
2人は「勝利のハートメイク」も実践。これは資生堂の「インテグレート」とパ・リーグのコラボメイクで、ほっぺたにチークでハートを描いて応援マインドを表現する。
パ・リーグは2016年から、資生堂とともに「女性の応援文化を作る」取り組みを実施してきた。各本拠地球場では「勝利のハート メイクルーム」が常設されており、試合開催時はいつでも、誰でも使用することができる。
MEIさん「照明がしっかりしているし、全体がピンクでウキウキしました!」
スタンドに戻り、ENAさんは埼玉西武、MEIさんは千葉ロッテの応援に精を出す。だがMEIさんの願いむなしく、千葉ロッテは惜敗。選手が肩を組んでファンとともに飛び跳ねる勝利パフォーマンス「We Are」を体験することはできなかった。
帰り道「あのエラーはもったいなかった」「最後の盗塁は良かった」と、試合の感想を言い合いながら、「“はたらく”パ・リーグ女子」の華麗なる1日は終了。編集部は、夜の幕張に消えていく2人の背中を見送った。
今回ENAさんとMEIさんには普段通り、自然体で野球観戦を楽しんでもらったが、好きなものに夢中になっている女性の姿の、なんと魅力的なことだろう。好きな選手が凡退したとき、活躍したときなどに飛び出すリアクションも面白いが、好きな選手を褒め称えるときに突如発揮される研ぎ澄まされた語彙には、羨望すら覚えた。
近年、各球団の努力によりプロ野球の観客動員数は増え続けている。しかし新規層の開拓が難航し、いわゆるファンの「コア化」が進む。そんな中で、元気な女性ファンの存在は球場を華やかにすること、常にポジティブなその応援は前向きな力を持つことを、再確認できた。
「パリ女」が「パリ女」を呼び、まだまだ敷居の高い野球観戦というものを、「ポピュラーなお出かけスポット」のひとつにする未来を思い描いてみる。プロ野球の新しいファン獲得のために、「パリ女」はきっと大事なカギを握っている。
(「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)