カブス内野手ラッセルがDV疑惑のため登録外れる 元妻が心身両面の虐待訴える
昨年もDV疑惑が浮上したが潔白を主張、調査継続で処分は下らず
カブスのアディソン・ラッセル内野手が21日(日本時間22日)、元妻メリサ・レイディ・ラッセルさんに対するドメスティックバイオレンス(DV)の疑いで出場選手登録を外れた。球団公式サイトが伝えている。
レイディさんは昨年、自身のインスタグラムにラッセルに浮気されていたと投稿。これにレイディさんの親友とされる人物が、ラッセルがレイディさんに暴力を振るっていたと証言。MLB機構は即座に調査を開始したが、ラッセルは暴力を全面否定。レイディさんが調査協力を拒否したこともあり、調査は継続されながら、処分は下らずにいた。
その後、2人は正式に離婚。今月20日(同21日)になり、レイディさんがラッセルに心身ともに暴力を振るわれていたとする詳細情報をブログで更新。これに伴い、MLB機構は詳しい調査を進めるため、ラッセルを登録から外した。
MLB機構から連絡を受けたカブスのエプスタイン編成本部長とオーナーのリケッツ氏はラッセルと会い、状況を伝えたという。エプスタイン編成本部長は「驚いた」と話すと同時に、ラッセルに暴力の有無を再確認したことを明かし、「我々が確かめたところ、何も責められるようなことはしていないという立場を再確認した」とした。
ラッセルはコメントを発表し、「この申立ては全くの間違いだ。昨年MLB機構に対して身の潔白を主張したし、今日もカブスに対して同様の姿勢を貫いた。詳しく公正な調査により、自分の言い分が正しいことが証明される自信がある。何より大切にしたいのは子供の安全なので、これ以上のコメントは出しません」と再度無実であることを訴えた。
24歳のラッセルは、今季打率.250、5本塁打の成績だが、ここまで130試合に出場するなど、チームに抱えない存在だ。2年ぶりの世界一を目指すカブスにとって、ラッセルの不在は大きな痛手となりそうだ。
(Full-Count編集部)